杉山正 ブラスキャンプ2015in支笏湖

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トランペットが好きだけど、トランペット以外にもイロイロと好きなものがありすぎる、多趣味な人間のカオス感半端ないブログです。
そもそも、トランペットを始めた動機も、通ってた小学校に器楽同好会という部活動のような物があり、小6の時に顧問の応援に来ていた先生に『君達、楽器好きでしょ』と『トランペット』の現物を初めてみせてもらい、『吹いてみても良いよ』と言われ、一発で音が出せ、『まのちゃん。トランペットの才能あるから、これから通う中学校、ブラバンで有名だし、才能有るからブラスバンド部に入ると良いよ』と誉められ、薦められた事がきっかけで始め、中3で挫折。
高校 3年間、野球部がある関係で作られた同好会に入部し、トランペットで3年間遊び。
社会人になったのを機会に、『楽器がない事』を言い訳にしてトランペットとは暫くお別れ。
そんな折、2011年コブクロ休養を機会に『コブクロがファンのために頑張ってくれているのに、ファンの自分が何もしないで指くわえてみてるなんてありえない！
なんか自分もやりたいと思いながら、仕事やなんやかんやと言い訳にしてやろうと思えば出来る事から逃げてる事に、これを機会に挑戦してみようかな』と思い立って、トランペットを購入し、現在に至る。
という、トランペットを始めたきっかけから再開するきっかけも、何から何まで不純な動機で始まっている人間です。
そんな不純の塊であるふざけたヘッポコトランペット吹きのブログでも良いよ。という方は、閉じた先の内容にもお付き合いいただければ幸いです。

トランペットを再開した事がきっかけで、イロイロな方と知り合い、今回も大勢の管楽器奏者と知り合うきっかけを得る事が出来ました。
何より、泊りがけで奏法という基本を学ぼう。という真剣に自分の楽器と自分自身と向き合って、もっと『上手くなりたい』という同じ目標を持っている人が集まっただけあって、その日初めて会った人が大半なのに、願いや目標は「一つ」なので、連帯感があって気持ちが良かったです。
ずっと中学の頃から疑問を抱いていた、「タンギングは『テュク、テュク』で」という考え方も『教則本の基本であるアーバンはフランスの書物です。全てフランス語で書かれて居るのでフランス人が発音し易いように書かれて居る。なのであれは翻訳家のミス。日本人には日本人に相応しい発音があって、『カキカキ』とか『アイアイ』という、『あ』と『い』の母音を組み合わせた発音でタンギングしたほうがずっと綺麗になる」という話には、今まで「ダブルタンギングは、『テュテュクテュ、テュテュクテュ』で」と教わり、思い込んでいた人間としては、それだけでもプロの指導をたった2日とは言え、受ける事が出来たのは、本当に参加してよかった。と。
楽器やマウスピースの事。
人間の身体構造の事。
そんな話も教わって、本当にためになる2日間でした。
何より、『トランペットや金管楽器は唇を振動させる事が出来れば、音を出すのは簡単に出来る。
でも、綺麗な音を出す事は難しい』という自論で居た人間としては、「トランペットを含めて管楽器は楽器を通して自分の言葉を伝えるような物で、カキカキとか、ティキティキという発音で吹くのとテュク、テュクの発音で吹くのとでは音が全く違う」の教えに、吹き方を変えた仲間の演奏を聴くと、本当に音が変っていて、「たったそれだけ」をかけるだけでも全然、劣って変るんだ。と実際に聴く事によって学びました。
実学って素晴らしいですね。
南は佐賀からわざわざ、北海道まで来てくださった方も居て、一回のイベントに参加した事により、九州のお知り合いまで出来ました。
しかも同じバンドで演奏して居る方と共通の知り合いが居る事も判明。
金管楽器は奏者が多いようで少ないのか、こうして思わぬところで人と人とが繋がっていることが多いのも面白いな。と感じます。
ブラバン初めて、中学の頃の顧問の事を知って居る人に3人も会ったし、今回のブラスキャンプでは今、ブラスバンドでお世話になっている先生が副指揮者をして居るママさんバンドメンバーさんが居たり。ともう、本当に狭い世界だな。管楽器、ブラスの世界って。

あとは、下は中学生から上は50代まで幅広い年齢層の方とお知り合いになれました。
もう、「今回のキャンプに、親に半額出してもらって参加しました」と言った中学生の男の子の自立心の高さとか自分のやりたい明確な目標を持った、自分の気持ちに忠実で素直なその姿勢には、本当に大人でありながら「ただ、楽しめれば良いや。そして何かの自分が演奏した曲を聞いて、『ああ。トランペットって良い楽器だな』とか『なんか下手でもへたなりに楽しんで吹いている姿を見たら自分もトランペットを吹いてみたくなった』とか良くも悪くも共感を示してトランペットでは無くても管楽器に興味を示して、始めてみよう。と購入しなくても良いからせめて、手にとって触ってみてもらうだけでも良い。
たったそれだけでも自分がやっている事で何かを新たに始めるきっかけになれば良いな。と、その結果、目に見えても良いし、見えなくても良いし、自分の仲間が増えていけば楽しいな。という遊び気分で楽器と向き合っている人間としては、「音大に入り、クラシックのトランペット奏者になりたいんです。そうして、（トランペットという）高い楽器を習わせてくれている親に感謝の意を示したいんです」と語る高校生の女の子にも「不真面目じゃダメだ」と子どもの方がしっかりして居るじゃないか。と大人として改めて学ばせてもらった事も、人として少しは成長するきっかけにもなったので良い勉強になったな。と。
あと、20代前半のプレイヤーで、いずれ、アメリカでも演奏できるほどのプレイヤーになりたい。と言っていた方は、ずっと杉山先生の指導を受けていたそうで、年の割りにしっかりとした人生観を持ち、トランペットと真摯に向き合っていて、自分がトランペットで何をしたいのか。その目標のために前向きに自分の道をしっかり決めていて、高校生の頃から「プロのトランペット奏者になる。そして、いずれアメリカに渡り、アメリカで通用するプロのプレイヤーになる」と、もう、「トランペットが自分らしさを表現するのに、最も相応しい方法で、自分が生きていくためにはトランペットが必要不可欠なものだ」という自覚があって、他の誰でもない自分の道をずっと歩いてきた姿は素晴らしいし、その努力が報われてほしいと本当に願ったわけです。

何かを続けていれば「何が正しくて、何が間違って居るか」という疑問は常に思い浮かぶ物ですが、改めて楽器を購入したときの初心を思い出しました。
自分が欲しいと、当時の自分の実力と経済力をかんがみて、とても安い楽器を買いました。
それこそ、初心者モデルです。
5年続けてこの楽器を吹きこなす確かな技術が身に付いたなら、次は20万円代の楽器を買って、それを最低80歳までは吹き続けるようにしよう。
そう決めて、「今の自分に相応しいのはこの楽器。でも5年後の自分はこれ以上の値段が付いた楽器を手にして吹いても、恥ずかしくない、楽器に恥をかかせたり、楽器が素晴らしいからこの音色が出るのではなく、あなたが演奏するから、この楽器は素晴らしい音を奏でる事が出来るのだ」という、自分の楽器を手にしたい。という、気持ちで買った楽器だという事を思い出しました。

取りあえず。
今のところの目標としては、2015年の10月までに今の子で「柔らかい音を出す」を目標にして、今回の杉山先生の指導を元に、練習を続けよう。と思います。
ただ、チューニング管の調子が悪くて、25日まで入院中なんですけどね。（うちの子）
あと。今回の合宿でエジソン大好きな私にとって、音楽が好きだったエジソンが蓄音機の研究もかねて録音した盤をデジタル化した音源を聞けたことと、エジソンの肉声が聞けたのが、もう、たまらなく感動でした。
トランペットやってて、まさか、エジソンと関連が持てるとは予想もしない意外な展開だったので、もう、もう、ひたすら感動でした。