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三日坊主日記・改

終身コブクロファン宣言をした変人のブログ。 『コブクロのどっちが好きなの?』という質問は嫌いでしたが『One Song From Two Hearts』の札幌2日目で素敵な出会いをきっかけにコブクロファンからの質問なら平気……かな? になった小渕と黒田でコブクロでミノスケ社長プロデュースじゃなかったらファンにはならなかった自信あり!の『ミノスケ派』。「素敵ミノスケ」が最近の口癖。

   

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永遠の0(ゼロ)

内容の感想はネタばれも含まれるので閉じた先でさせていただくとして、夏八木 勲さんの姿を再びスクリーンで見る事が出来た事と、主演の岡田准一さんの宮部の熱演に感動しました。
本当に岡田さんの演技が秀逸です。
そして三浦春馬さん初め脇を固める役者さんの「永遠の0」の世界に入り込んだ演技もまた、感動を誘う素晴らしい作品です。
話の内容に理解を示す事が出来ずとも役者の演技を観に行くだけで充分、満足できる内容だと私は個人的に感じました。
また、こういう第2次世界大戦を描いている作品にありがちの「日本批判」や「天皇批判」的な要素が一切ありません。
戦争の善し悪しの判断については観た人それぞれの判断に任されています。
作者の百田尚樹さんは実際に第2次世界大戦を経験した事のない世代であるにも関わらず、ちゃんと当時の日本人の気持ちをくみ取ったこういう作品を書かれた事に対して感服しかありません。
それでは内容の感想については閉じた先で。
ネタばれがありますので「つづきから」を読まれる際の責任は、こちらでは一切負いませんので予めご了承ください。



「死して尚、生き続けて行く」という事。

「生きろ」とは言いづらい時代。
「死ぬ事が正義」と勘違いされた時代。
女性にとって結婚して子供を生み育てるという最も幸せな事が「男の子が生まれたら」と恐怖を感じていた時代。
戦地に赴く大切な友人、知人、夫に息子、その人たちに「どうかご無事で」とは大きな声で言う事も出来なかった時代。
そんな時代の中ででも主人公、「宮部 久蔵」という人は、惜しみなく「生きること」の大切さ、遺される家族の辛さ、「命の尊さ」について自分の物に対しても人の物に対しても、それは敵に対しても等しく大切にしていた「強さ」には感銘をうけました。
たとえ自分が弱虫だと罵られ蔑まれようとも、人のために泣き、人のために怒り、人の名誉を守るために声を荒げる事も出来た、宮部の優しさには本当に胸が熱くなりました。
その優しさと強さから来る、信念こそが人の心を揺さぶり動かし、宮部の姿形が無くなった後も、その時を一緒に過ごした人の記憶の中には残り、生き続けて行くことができるという、「永遠の0(ゼロ)」というタイトルに相応しい作品でした。
以前、数学が好きな友人から「0」という数字は「なにもない」のではなく、「いくらでも変化できる数字で無限の可能性を秘めた数だ」という話を聞いた事があります。
まさにその言葉を思い出しました。
この作品では三浦春馬さんや吹石一恵さんが演じるキャラクターが戦後の豊かな時代を生きている私たちが共感を示す事のできるキャラクターとして描かれ、戦時中を生き抜いたキャラクターとしては夏八木さんなどが演じる生きて帰った兵隊たちがその世代の人たちが共感を示す事ができるキャラクターとして、戦後の物資が不足している時代を強く生き抜いたその世代が共感を示す事のできるキャラクターとして吹雪ジュンさんのキャラクターが描かれ、まさに三世代の視点から「戦争について」考え、共感を示す事のできる作品であり、ただの一人も無駄なキャラクターがいない。というのも特徴的です。
今までの戦争作品では戦時中の過酷な世界を生き抜いた一世代を中心に描かれていたために、戦後生まれの人としては戦争はどこか遠くの世界や大昔に起きた過去の話のように他人事という感覚がありましたが、その後を生きている世代が戦争について自ら興味を示し、調べていく事によって戦争に対する意識を改めて行くという姿に、自分自身を重ね合わせ見る事で、戦争を過去の物とはせずに自分たちも一歩間違えれば当時のような過ちを犯す可能性があると感じました。
戦争は他人事ではありませんよね。
あの三浦さんのキャラクターの姿もまた、岡田さん演じる宮部の「どのように姿形を変えようともあなた達の元に必ず帰る」という約束に相応しい存在です。
祖母が亡くなるまで実の祖父の存在を知らなかった青年が実の祖父の事を知る人と話を聴く内にどんどん、宮部という人の人柄に惹かれていくその姿に心打たれる物がありました。
その上で(戦後は)「人の役に立つ事がしたい」と言っていた、教え子の「大石」の言葉を忘れずに自分の家族を託し、大石に生きがいを与えた宮部はやはり、すごい人なのだと思います。
目に見える事ばかりが真実ではありません。
目に見えない物に程、真実は隠されている物です。
戦争は悲劇です。
その悲劇の真実を伝えないというのは、その時に生きて、命を落とされた方のその犠牲を無駄にしてしまうような気がします。
私たちの世代の中にも祖父が戦争に行き、亡くなり生まれてこのかた一度も直接会った事がない。という人はいます。
そんな中、戦争の真実を隠したままで居る事が正しい事なのかどうか。その事について改めて考えさせられる良い作品でした。

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真野 清也
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自己紹介:
自称永遠の23歳。主成分・変態。なゲーム・アニメ・漫画・声ヲタのブログ。
声・(髪の)毛・カワイイ・腰・コブクロの5Kフェチ。
好き(敬称略)→コブクロ・フェレット・トランペット・動物・自由・WILD ARMS.逆転裁判・BLOOD+・VitaminX(T6寄り)・VitaminZ(GTR+寄り)・羅川真里茂・一色まこと・三上博史・竹野内豊・役所広司・梁田清之・森川智之・宮本充・杉田智和・巨大ロボットがバッタバッタと悪者を倒すようなアニメ。などなど。

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