授業参観日

ナルホド、ヤハリ、みっちゃん（9）。参観日の妄想。

ヤハリ:あ～あ。参観日ってユウツになるよな～。
みっちゃん:矢張。ユウツではない。ユウウツだ。
ナルホド:ボクは参観日って好きだけど。
ヤハリ:そりゃ。ナルホドは良いよ。
母ちゃん可愛いじゃん。
ナルホド:（カワイイ?）
ヤハリ:しかも、お前が答える度に、全身で喜びを表現してくれるから、答えがいあるしよ。
ナルホド:あれはアレで恥ずかしいけど……。
みっちゃん:別に人を羨ましがらなくても、普段の勉強姿を観に来るんだから、いつも通りにしていれば良いではないか。
ヤハリ:うるせっ!!ミツルギだってクラスの美人お母さんベスト3に入るくらい
美人で優しそうで、毎日、クッキーかケーキを焼いてくれそうな、そんなお母さんじゃないか!!
オレだってな～。ダルマみたいな母ちゃんじゃなかったら
こんなに嫌じゃねぇんだよ!!
みっちゃん:なんだそのイメージは。
たまに焼いてくれるけど
さすがに毎日ではないぞ。
ナルホド:（でも焼いてくれるんだ）
ヤハリ:しかもミツルギは勉強できるから参観日の後、怒られないだろうけど
オレは『全く、ホントばかなんだから!!』
って説教始まんだぞ!!
ナルホド、みっちゃん:（じゃあ、予習復習してくれば良いのに……）
ナルホド:でもホント。
ミツルギのお母さんはいつも綺麗でオシャレだよね。
優しそうだし。僕も羨ましいよ。
みっちゃん:むっ。べ……別に……言われるほどでもない。
オシャレなのも参観日だからであって
家ではお化粧もしてないし
スカートだってはいてない……。
ナルホド、ヤハリ:（顔を真っ赤にして、そんな事、言うんだ）
みっちゃん:そ……そういう、成歩堂のお母さんだって
若くて元気いっぱいだし
矢張のお母さんだって遠足にすごく美味しい
お弁当を作ってくれる良いお母さんじゃないか。

………………。

授業参観の前後って、『今日、誰来るの?』
『あのお母さん、美人だったね』。
などなどの話で盛り上がったな～。
なんて思い出して、お母さんを誉められて、照れるみっちゃんを想像してみました。

授業参観が終わり、その日の御剣家にて……。

かちゃ。
母:ただいま～。
みっちゃん:お帰り。お母さん。
母:ふふふ。レぇ～イぃ～ジぃ～くんっ。
みっちゃん:（びくっ）な……なあにお母さん。
母:ちょっとそこに座りなさい。
みっちゃん:は…はいっ!!
（な…なんでお母さん、こんなに怒ってるの!?
ぼ…僕、悪いことしたかな…）
母:もう!!どうして給食費が盗まれた事を教えてくれなかったの!!
みっちゃん:!!
母:お母さん。成歩堂くんのお母さんに言われて
その事を初めて知って、恥をかいちゃったでしょ!!
みっちゃん:成歩堂は悪くないよ!!
彼は給食費を盗んでないよ!!
母:ええ。先生からも事情を聞いて、今度、そういう事が起きた際は
学級裁判なんていじめに繋がりそうな事はせず
直接、連絡をください。ってお願いしました。
確かにお金を盗んだ人はもっとも悪いけど
怜侍!!あなたも朝のうちに先生にお金を預けて居なかったのも悪いんだからね。
今度からは、お母さんやお父さんから預かった先生へのお金は
朝のうちに渡すこと。
良いですね。
みっちゃん:はい。
母:あと。そういう大事な事は、教えてちょうだい!!
みっちゃん:はい。ごめんなさい。
母:よし!!本当に反省してるなら怜侍くん。
お母さんに紅茶を淹れてくれないかな～。
みっちゃん:うん。分かった。

…蘇るをやり直したら、気になった事。
給食費、窃盗事件をみっちゃんの両親は知ってたのかな？
なんて考えたらこんな会話したかも。
などと妄想してしまいました。